今回は、データベースの不要なデータの削除や最適化を自動で行ってくれるプラグイン「WP-Optimize」の紹介です。
簡単に言えば、日々のブログサイトの更新などで溜まっていったゴミ(不要データ)をお掃除してくれて、整理整頓もしてくれるプラグインです。


WordPressのデータベースとは?
WordPressを使うには「データベース(DB)」が必要になります。
データベースには、WordPressの管理画面で設定した項目や作成した記事内容などの各種データが保存されています。
データベースには何種類かありますが、WordPressには「MySQL(マイスクル)」というデータベースを使っていて、WordPressを利用するには、このMySQLを扱っているレンタルサーバーと契約しなければなりません。
現在は大手のレンタルサーバー会社には、簡単にWordPressをインストールできるサービスがあり、データベースもその時一緒に作られるので、ブログサイトの運営者自身がデータベースを構築する必要はほとんどないでしょう。

しかし、ある程度のデータベースの管理は運営者自身で行わなければいけません。
まぁデータベースの管理といっても、エンドユーザーの僕たちにできる管理は難しいものではありません。
例えば、下書き保存などで溜まっていく「リビジョン」の削除など、データベースの最適化は僕たちでもできるデータベースの管理の1つでしょう。

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WordPressプラグイン「WP-Optimize」
WP-Optimizeとは?
WordPressでブログサイトを運営していくと、徐々にリビジョンやスパムコメントなどの不要なデータが蓄積していきます。
要不要を問わず、データの蓄積はサイト表示速度の低下を招き、ブログサイトの訪問者の離脱率が上がりGoogleの評価を下げかねません。
かと言って、手動で1つ1つ不要なデータを削除していては時間がいくらあっても足りなくなります。
WordPressプラグイン「WP-Optimize」とは、データベース上の不要なデータを削除して、最適化することができる優れたプラグインです。

WP-Optimizeでできること
WP-Optimizeでできる事をまとめてみました。
- データベース内の不要なデータを一括削除
- データベースの最適化を実施
- 不要なデータの削除と最適化を自動で設定できる
- データベースの容量を確認することができる

WP-Optimizeのインストール
それでは、プラグインをインストールしましょう。
管理メニュー画面のプラグイン⇒新規追加から「WP-Optimize」を検索してインストールします。
または公式サイトからダウンロードしてインストールします。

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WP-Optimizeの設定方法
それでは次はWP-Optimizeの設定方法です。
管理メニューに「WP-Optimize」が追加されているので、これをクリックします。
自動最適化の設定
設定タブをクリックします。
「一般設定」では、データの保存期間を設定します。
期間は任意で良いのですが、デフォルトの2週間かそれ以上の設定にすることをおすすめします。
「スケジュールされたクリーンアップ設定」は、自動でクリーンアップ(最適化)をする設定です。
下の画像のように設定すれば問題ないでしょう。
下の方にある「ロギング設定」は作業記録(ログ)を確認したい場合に設定してください。
テーブル情報
特に設定する項目はありません。各テーブルの現在のファイルサイズが確認できます。
最適化の前後で見比べても良いでしょう。
ちなみに「オーバーヘッド」とは、それぞれのテーブル内で使われていない領域のことです。
ブログサイトを運営していく中で、コンテンツの追加や削除など作業をしていく際にできてくるデータ間の隙間のようなもので、最適化作業をすることでこの隙間をなくし処理がスムーズになります。
WP-Optimizeの使い方
①「WP-Optimize」タブの設定を開き、②最適化を行う項目にチェックを入れ、③Run all selected optimizationsで一括最適化します。
各項目は次の通りです。
データベーステーブルの最適化 | テーブルとは、WordPressの各種データを保存する為の種類ごとに分けられた保管庫のことです。ここはチェックを入れましょう。 |
すべての投稿リビジョンをクリーン | 記事作成途中でなければ、リビジョンも削除しましょう。 |
Clean all auto-drafts posts | 下書き保存のデータを削除します。これもチェックを入れます。 |
Clean all trashed posts | ゴミ箱内の投稿データを削除します。これも必要ないのでチェックを入れましょう。 |
Remove spam and trashed comments | スパムコメントとゴミ箱内のコメントを削除します。あればチェックを入れましょう。 |
未承認コメントの削除 | コメントを確認して問題なければ削除しましょう。 |
期限切れの transient オプションを削除 | 期限の切れた一時キャッシュなどを削除します。 |
ピンバックの削除 | 記事中のピンバックデータを削除します。 |
トラックバックの削除 | トラックバックデータを削除します。 |
投稿メタデータのクリーン | 投稿のメタ要素データです。 |
コメントメタデータのクリーン | コメントのメタ要素のデータです。 |
孤立したデータのクリーン | DBの中で使用されていないデータです。 |

WP-Optimizeの注意点
このプラグインを使うにあたっての注意点です。
バックアップは必須!
データベースに手を入れる為、事前のバックアップは必ず取りましょう。
間違えて削除してしまっても、データベースから削除してしまっては元に戻すことができないので、この手のプラグインを利用する時は慎重に行動することをおすすめしますよ。

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既存プラグインが多い場合は手動で最適化
1つのWordPressブログ内で、使用するプラグイン数は少ない方が動作が軽くなる傾向があります。
もともと有効化しているプラグインが少ない場合は、自動最適化を設定しておく方が便利なのですが、たくさんプラグインを利用している人は、その都度有効化して最適化していきましょう。
最適化するペースは記事の更新頻度にもよりますが、1週間に1度で十分です。
WordPressプラグイン「WP-Optimize」のまとめ
今回は、データベースの不要なデータを削除して、最適化処理をするプラグイン「WP-Optimize」を紹介しましいた。
ブログサイトを運営していくと、不要なゴミデータがどんどん溜まっていって、サイトの動作が重くなっていきます。
サイトの動作が重いのはSEO的に見て好ましい状態ではないので、早い段階で「WP-Optimize」を導入しましょう。


