WordPressに限らずブログサイトを運営していく中で、気を付けなければいけないのが、ブログサイトのバックアップです。
世の中何が起こるか分かりませんから、パソコンのデータと同様にブログサイトのバックアップは必ずとりましょう。
僕はエックスサーバーでブログサイトを運営していますので、最悪サーバー側の自動バックアップで復旧させることができますが、有料なので(5千円とか1万円かかる)ここは自力でバックアップしちゃいましょう。


WordPressプラグインUpdraftPlusとは?
なぜ有名なBackWPupじゃなくUpdraftPlusを紹介するのかですが、UpdraftPlusは優秀なバックアッププラグインというのは当然として、BackWPupに比べて
- バックアップの設定が超簡単
- 保存先が色々選べる
- データの復元が超簡単
という所でUpdraftPlusの方が初心者からベテランまで使えるプラグインと感じました。
特に、バックアップの復元が簡単にできる点は、BackWPupにはない良さではないでしょうか。
無料版と有料版とどっちが良いの?
このUpdraftPlusには無料版と有料版があり、無料版ではある程度制限がかかっています。
このプラグインは無料版でも十分な性能があるのですが、では有料版はどんなことができるのでしょう。
有料版無料版の共通機能
- すべてのWordPressデータのバックアップ
- WordPressデータの復元
- スケジュール設定
有料版(プレミアム)のみの機能
公式サイトを見ると色々な機能が有料版にあるようで、僕が良いなぁと思った機能を抜粋します。
- WordPressマルチサイトで使用可能
- WordPress以外のデータもバックアップ可能
- バックアップのスケジュール時間を細かく設定が可能
- バックアップファイルのファイル名を変更できる
- 保存先を複数設定が可能
と、こんなところでしょうか。
それぞれの機能は個別に購入することができるようですが、どうせなら全部の機能が使える「プレミアム」を使ってみたいなーと思って値段を見てみました。
ん~ちょっと高くないですか?
いくらバックアップが大事でも、この金額はちょっと出すのはちょっと躊躇しちゃいます。
ということで、個人的には無料版で十分かなと思います。お財布に余裕があって、この金額に見合うだけの価値があると思った人は購入しても良いと思います。

UpdraftPlusのインストール
それでは、まずはUpdraftPlusをインストールします。
WordPress管理メニュー画面のプラグインの新規追加からUpdraftPlusを検索します。
【今すぐインストール】ボタンをクリックして有効化してインストールは完了です。

タケ坊 今回はWordPressの基本の1つ、プラグインのインストール方法について話しましょうか。 柚子 そーだね!ところで、そもそもプラグインが分からないって人はいないかな? タケ坊 […]

プラグインの動作確認は必ずしよう!
このバックアッププラグインはサーバー環境で動作したりしなかったりするようなので、必ずお使いのサーバーで動作確認はしておいてください。
このプラグインに限った話しではないですが、バックアップ作業はサーバーのCPUにかなりの負荷がかかります。
月額費用の安いサーバーではCPUの性能が低く、バックアッププラグインがうまく動作しない可能性がありますのでご注意ください。
ちなみにエックスサーバーでは問題なく動作しているのを確認してます。おそらく大手のレンタルサーバーなら問題ないでしょう。
試しにバックアップをしてみよう
UpdraftPlusを有効化したら、管理メニュー画面の設定⇒UpdraftPlus Backupsをクリック
設定画面を開くと下の画像に移るので、試しに1回バックアップをしてみましょう。
とりあえずは赤枠の「今すぐバックアップ」をクリックします。
そうすると、下のような画面が出てきますので、これも「今すぐバックアップ」をクリックします。
バックアップの進行状態が見れます。
バックアップが完了しました。とくにエラーもなくバックアップできたようです。
バックアップ時間は、テストしたサイトがスカスカなサイトなので、ほんの数秒で終わりました。
データ量が多いとそこそこ時間はかかるでしょうね。今度別の機会にメインサイトで試してみます。
今度は復元を試してみよう!
バックアップは問題なく動作したので、今度は復元を試してみましょう。
復元をクリックします。
下の画像に移るので、これもそのまま復元をクリックします。
復元したい項目にチェックを入れます。
全データを復元したい場合はすべてにチェックを入れ、記事やカテゴリーページや各種設定なんかを復元する場合はデーターベースにチェック、画像・動画関係の復元はアップロードファイルにチェックを入れます。
復元の最終確認の画面が表示されるので、問題なければ【復元】をクリックします。
下の画像の最後の方、赤枠のところに「Restore successful!」と出たら無事復元完了です。

UpdraftPlusの設定方法
問題なくUpdraftPlusが動作したので、スケジュールやバックアップ先の設定をしていきましょう。
再度設定画面を開いて【設定】のタブをクリックします。
① ファイルのバックアップスケジュール
画像・動画やテーマ・プラグインのバックアップスケジュールです。
サーバー負荷を考えて、最多でも1日1回くらいで良いでしょう。
あなたのブログサイトの記事更新ペースが毎日ならバックアップは1日1回という感じです。
② データーベースのバックアップスケジュール
記事やコメント、設定のバックアップスケジュールです。
こちらもサーバー負荷を考えて、1日1回程度で良いでしょう。
更新頻度が月2~3回程度なら、バックアップは月1回くらいで十分だと思います。
ちなみに、①②の右側にある「保持:2」はバックアップデータを何個保持しておきますか?ってことなので、最新のバックアップデータ1つあれば十分なのですが、安全のためにデフォルトの「2」のままにしておきましょう。
あまり多くを保持しているとストレージ容量をくってしまうので、不安だからってたくさん保持しないようにしましょう。
③ 保存先を選択
バックアップデータの保存先を指定します。
Dropboxにしている人が多いようですが、あなたの使っているストレージに保存してください。
個人的によく使っているクラウドストレージはGoogle Driveなので、そちらで説明していきます。
なお、「アドオンを使用して~」は、月20$で複数箇所にバックアップデータを保存できるようです。
GoogleDriveへ保存
①で保存先のGoogleDriveをクリックすると、下の画像が表示されます。
②はGoogleDriveでのフォルダー名ですが、任意のフォルダー名を付ける場合は別途費用がかかるようなので、ここはそのままにしておきましょう。
③では、あなたのGoogleアカウントで認証します。
その前に設定を保存するために一番下の【変更を保存】をクリックしましょう。
そうすると、下の画像に移ります。
英語は苦手なんです。日本語に翻訳しましょう。
なるほど、とりあえずリンクをクリックします。
するとGoogleアカウント選択画面にきました。ここでUpdraftPlusのバックアップデータを保存するアカウントを選びます。
アカウントを選択すると、アクセス許可を求めてくるので、【許可】をクリックします。
完全なセットアップをクリックします。
無事認証が終わると選択したアカウントのGメールに通知が来るので確認してください。
UpdraftPlusの設定画面に戻ります。
設定タブを開いてGoogleDriveの欄をみて「あなたはすでに認証されるようです~」の表記があればバックアップデータの保存先の設定は完了です。
ちゃんとGoogleDriveにバックアップされたか確認してみましょう。
GoogleDriveのマイドライブにUpdraftPlusというフォルダが作られ、バックアップファイルも入っていますね。
あとは、バックアップするファイルにチェックを入れて、メールでバックアップのレポートを受け取りたい人はメールアドレスにチェックを入れます。
他はいじる必要がないので「変更の保存」をクリックして設定完了です。

バックアップでエラーが出た時の対処法
便利で高性能なプラグインですが、まったくエラーがないのかネットで調べてみました。
それほど多くのトラブル記事はなかったので、基本的には問題なく動作するようですが、いくつかのブログにUpdraftPlusに関するトラブルの記事があったのでここに書いておきますね。
トラブル① バックアップ作業中にバックアップが完了しない
対処法1:投稿された記事の1つにパスワード設定がされていたそうで、パスワード設定を解除したら無事バックアップが完了したそうです。
対処法2:GoogleDriveをWindowsにインストールしたら解決したそうですが、僕のパソコンにはGoogleDriveがインストールされていないのに、特に問題なく動作しました。
これが原因とは思いづらいですが、困った時は試してみるのも良いかもですね。
トラブル② 400エラーが発生
対処法1:Google OAuth2.0 認証のポリシーの変更が原因との書き込みがありました。どうやらGoogleDriveを保存先に指定して2サイト目を設定すると出るエラーらしいです。
対処法としては、
①Allow Risky Access Permissions By Unreviewed Appsのフォーラムに参加する
https://support.google.com/code/contact/oauth_app_verification
②OAuth Developer Verification Formで承認を受ける
https://support.google.com/code/contact/oauth_app_verification

まとめ
今回はWordPressのバックアッププラグイン【UpdraftPlus】のインストールから設定、使い方までを説明しました。
UpdraftPlusはバックアップと復元がセットになったプラグインです。設定や使い方も簡単なのでベテランはもちろんWordPress初心者にも最適なバックアッププラグインでしょう。
ブログサイトの記事数が増えてくれば、バックアップは必須の作業になるので、まだバックアップの事を考えてない人はこの機会にUpdraftPlusを導入することをオススメします。

